「松屋は筋トレ中の食事として有効なのか?」という疑問が浮かんできたので、公式サイトの栄養成分表を分析した。
その結果をシェアする。
松屋はそもそも筋トレ向きか?
結論、松屋は筋トレ向きの食事ではない。
その理由は、どれも脂質が多いからだ。
ヘルシーメニューがほとんどない。
筋トレ向きの食材は、肉でいうと鶏肉一択。皮以外ならたいていどこの部位でも高タンパク低脂質だからだ。
しかし牛や豚は違う。脂が多い(部位によっては赤身があるが、ファストフードで赤身を出す店などない)。
すき屋ならとりそぼろ丼があるし、吉野家なら親子丼がある。しかし松屋のメニューは鶏がない。牛と豚で占められている。
よって松屋は全般的に脂質に偏っており、「高タンパク低脂質」がない。
なので松屋は筋トレ向きではない。
バルクアップにおすすめな松屋のメニュー
とはいえ、友人付き合いで松屋に行かなければならないこともあるだろう。
そんな人のために、かろうじてこれならまだなんとかたんぱく質が摂れるというメニューを紹介する。
炙りチャーシューエッグ定食
炙りチャーシューエッグ定食は高タンパク・高脂質・高カロリーのメニューだ。
激しい運動をしたあとでも充分な濃い食事ができる。
2枚盛りで1172kcal、たんぱく質61.2g、脂質53.7g、炭水化物103.6g。
筋トレしていない人なら1食で1日分のたんぱく質がとれる。
3枚盛りだと1454kcal、たんぱく質81.8g、脂質72.6g、炭水化物110.0g。
カロリーもすごいがたんぱく質もすごい。激しい運動をしたあとでも十分なインパクトだ。逆に言えば相応の運動量がないとデブ一直線だ。
ハンバーグ系全般
ハンバーグ系はタンパク質をしっかり摂取できる。
・うまトマハンバーグ定食
・ブラウンソースハンバーグ定食
など。
松屋は定食メニューの入れ替わりが激しいので、「ハンバーグ系」とだけ覚えておけばいい。
ただし、どれも脂質が多い。PFCバランスは理想とはいいがたい。それは覚悟してくれ。
ダイエットにおすすめな松屋のメニュー
松屋でダイエットは諦めろ。
そう言いたいぐらいダイエットには不向きだ。
ロカボメニューもあるが、糖質が不足すると疲れやすくなる、脳の働きが落ちるといった悪影響があるため、炭水化物を制限するのはあまり望ましくない。
そんな中でもまだなんとかOKと言えるのは1つしかなかった。
鮭だ。
炙り焼鮭朝定食
鮭は高タンパク低脂質の代表メニューだ。
小鉢は豆腐を選ぶこと。
炙り焼鮭朝定食は517kcal、たんぱく質18.1g、脂質8.0g、炭水化物89.8g。
高タンパク低脂質の理想に近い。ただし炭水化物が多めだ。
筋トレで避けるべき松屋のメニュー
牛めし全般
牛めしは肉メニューだがタンパク質がさほど多くなく、脂質が多い。
松屋の牛めし用の肉はショートプレートといってバラ肉を使用している。
焼肉のバラ(ハラミ)を想像するとわかるが、脂肪が多い。
また、松屋の牛めしは3大牛丼チェーン店の中で最も脂質に偏っている。
牛丼(並)のPFCバランスを比べると、「すき屋>吉野家>松屋」となっている。
筋肉飯として牛丼を食べるなら、松屋は向いていない。
参考:大手牛丼チェーン「吉野家」と「松屋」の差:2021年1月12日|TBSテレビ:この差って何ですか?
カレー全般
カレーはトッピングなしだとタンパク質が不足する。
カレーの原材料は油、小麦粉、スパイスだ。
油は脂質、小麦粉は炭水化物。米に脂質と炭水化物をかけて食べているということで、たんぱく質が少なくなるのも道理だ。
ではたんぱく質のトッピングがあればいいのか。
答えはYESだが、松屋にはたんぱく質に特化したトッピングがない。
すき屋だとタンドリーチキンカレーという鶏ももが丸ごと1個乗ったメニューがあるが、これぐらいデカくないと栄養バランスがとれない。
卵1個ぐらいじゃ全然足りない。ハンバーグだとタンパク質以上に脂質が多い。とんかつや牛あいがけも同様だ。
よって、松屋のカレーメニューは筋トレには不向きだ。
ロカボ全般
ロカボメニューは定食のライス抜きだ。
肉と生野菜とみそ汁という組み合わせ。一見よさそうに見えるが、白米がないと糖質が不足する。
糖質は車でいうガソリンなので、不足すると疲れやすくなり脳の働きが落ちる。
また、特にバルクアップに白米は必須だ。パンと違って塩分をほぼ含まないという点でもいい。
よってロカボは筋トレにおすすめしない。
まとめ
まとめると、松屋は筋トレに不向きだ。
筋トレ中はローテーションに入れるのは避けよう。
ただし、どうしても行くことになった場合、バルクアップ目的ならハンバーグ系、ダイエット目的なら鮭メニューをおすすめする。
以上だ。