安い、早い、うまいの3拍子揃ったファーストフード、すき屋。
筋トレ中の食事として使えるのか?と疑問に思ったので、公式サイトの栄養成分表から栄養バランスを分析した。
そこでわかったことをシェアする。
どれも簡単なので、いったん頭に入れてしまえば、細かいことは考えずにすき屋に入れるようになるだろう。
そもそもすき屋は筋トレ向きか?
そもそもすき屋は筋トレ向きなのか?
結論からいうと、「知識があれば」YESだ。
なぜなら、筋トレ向きのメニューとNGなメニューが混在しているから。
ファーストフードはたいてい脂質に偏っている。
単純に「すき屋は肉だから筋トレ向き!」と思い込んで通い詰めると、筋肉はさほど増えずに脂肪ばかり増えていくだろう。
そうならないために、本記事を読んで知識をつけていってほしい。
バルクアップにおすすめなすき屋の高タンパクメニュー
バルクアップとダイエットの食事の違いは、脂質の量だ。
バルクアップでは増量のため、脂質をある程度摂ってカロリーを上げる必要がある。ダイエットでは減量のため、脂質を減らす。
そのため、バルクアップおすすめメニューでは、たんぱく質はもちろん、脂質も適量を摂れるものを紹介していく。
おんたまタンドリーチキンカレー
おんたまタンドリーチキンカレーはバルクアップに最もおすすめのメニューだ。PFCバランスがほぼ完璧でカロリーも高い。
1029kcal、たんぱく質49.5g、脂質35.1g、炭水化物130.3g。
ふつうのカレーだとタンパク質が少ないが、大きなチキンと卵で十分にカバーしている。
欲を言えば脂質が少しだけ多い。そこで、チキンの皮は食べきらず半分ぐらい残すことをおすすめする。これで完璧なバランスになる。
さば納豆定食
さば納豆定食は栄養価的にはおんたまタンドリーチキンカレーをバランスそのままでボリュームダウンさせたようなメニューだ。カレーほどガッツリな気分でないときにおすすめする。
755kcal、たんぱく質30.4g、脂質24.1g、炭水化物104.7g。
ザ・和食といった趣。
さばにはDHAやEPAといったオメガ3脂肪酸が豊富に含まれるので積極的に食べていきたい食材だ。
牛丼
牛丼はどれも並盛でたんぱく質が20g以上ある。
トッピングは色々あるが、中でもチーズが最もたんぱく質が多い。
(並盛、カッコ内はタンパク質量)
1.とろ~り3種のチーズ牛丼(34.1g)
2.ねぎ玉牛丼(30.6g)
3.その他(23~24g)
チーズとねぎ玉以外はどれでもほぼタンパク質量は同じなので、細かい差を気にする必要はない。
ちなみにすき屋の牛丼は3つの牛丼大手チェーンの中でもっともたんぱく質が多い。
牛丼を食べた後は無脂肪牛乳を飲め
ただし注意点がある。牛丼はPFCバランスでいうと、脂質が少し多い。
牛丼チェーン店は安さがウリなので高い赤身など使わない。すき屋の牛丼の牛肉はショートプレートといって、バラ肉を成形したものだ。焼肉のバラ(カルビ)と同じで、見た目にも白い部分が多い。つまり脂肪がたくさんついている。
そこで、帰ったあと無脂肪牛乳を1杯飲むことをおすすめする。
これでたんぱく質が7~8g摂取できて、完璧なバランスになる。
ダイエットにおすすめなすき屋の高タンパク低脂質メニュー
次にダイエットにおすすめなすき屋メニューを紹介する。
なお、おすすめするのはあくまでダイエット目的の場合だ。バルクアップ目的の場合は、脂質やカロリーもある程度摂る必要があるので、ヘルシーメニューはおすすめしない。
まぐろたたき丼
まぐろは高タンパク低脂質の代表食材だ。しかもたんぱく質の代謝に欠かせないビタミンB6が多い。財布が許せば毎日でも食べたい食材の1つだ。
617kcal、たんぱく質30.3g、脂質10.5g、炭水化物100.1g。文句のないバランスだ。
もともと低脂質だし、油で調理していないので脂質が上乗せされることもない。
ちなみに姉妹品の山かけまぐろ丼でもまぐろユッケ丼でもさほど栄養バランスは変わらないのでOK。バリエーションが出せて飽きづらいのもプラス材料だ。
旨だしとりそぼろ丼
続いてダイエットにおすすめするのは旨だしとりそぼろ丼。
683kcal、たんぱく質30.2g、脂質13.9g、炭水化物108.5g。
まぐろたたき丼に次ぐ高タンパク低脂質メニューだ。
鶏ミンチは豚や牛ミンチに比べて脂質が少ない。
筋トレ必須食材のたまごが入っているのも好材料だ。
牛皿以外の定食系
牛皿以外の定食系は全般的に脂質が少なくおすすめだ。
・鮭定食
・納豆定食
・さば定食
など。
ついでにたまごをつけるとタンパク質がUPしてさらにバランスが良くなる。
筋トレで避けるべきすき屋のメニュー
ここでは筋トレで避けるべきすき屋のメニューを紹介する。
牛丼ライト
「牛丼ライトならいい?」と思うかもしれない。
しかし、これもおすすめしない。
ごはんの代わりに豆腐を使っているので一見ヘルシーでダイエット向きに見える。
しかし、問題点が2つある。
・脂質が多いまま
・炭水化物が少ない
脂質は牛肉についているので、ごはんを豆腐に替えても脂質は減らない。
また、炭水化物は体を動かすエネルギーになるので、シャットアウトするのはおすすめしない。
タンドリーチキン以外のカレー
すき屋の通常のカレーはタンパク質が少なく、炭水化物と脂質に偏っている。
これはすき屋に限ったことではない。カレールウが油と小麦粉でできているので、脂質や炭水化物が増えるのは当然だ。
たとえばノーマルのカレーはたんぱく質12.4g、脂質16.3g、炭水化物125.3g。
おんたまを1個つけたぐらいでは足りず、タンドリーチキンぐらいガッツリ肉が入っていないとバランスがとれない。
特にダイエット中はおすすめしない。
ということで、すき屋のカレーは一部を除き筋トレ向きではない。
まとめ
まとめると、
バルクアップ中:おんたまタンドリーチキンカレー、さば納豆定食、牛丼
ダイエット中:まぐろたたき丼、とりそぼろ丼
これだけ覚えておけばあれこれ気にせずに済む。
それでは、良い筋トレライフを。
参考文献:すき屋メニュー栄養成分一覧表(pdf)